税務調査は怖くない

税務調査を怖いと思っていませんか。税務調査は健康診断と同じです。普通にしていれば恐れることはありません。税金相談、税務調査の対応などを ご希望の方は wonozeimu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

同族会社の行為又は計算の否認 過大賃借料(平成28年5月30日裁決の一部)

個人とその個人等が株主の会社(同族会社)との間の取引については、取引金額等が個人や同族会社の都合のいいように決めることができます。 普通ではありえない取引が行われ、税金の金額が不当に低くなった場合には、その取引を税務署側で通常の取引であった…

財産評価通達ではなく鑑定評価での相続財産の評価・総則6項の適用(令和4年4月19日最高裁判決)その2

先日、勉強会の中で、この最高裁の判決の話題が出ました。この話題の当初は、やはり、判決文のみからわかる事実関係だけで話が進んでいましたが、実際の事実関係(2020年9月7日の記事を参照してください)を説明したところ、色々な議論がなされました…

為替差益の収益認識のタイミング(平成28年6月2日裁決の一部)

外貨建ての預金を保有している場合、外国通貨と円との相場の関係で、為替差損益が生じます。外貨建ての預金を動かさず。引出して円に両替したり、円の預金に振替えたりしなければ、所得税法上、所得に該当しません。しかし、円に両替、円の預金に振替えたり…

減価償却費の損金算入のタイミング(平成30年3月27日裁決の一部)

法人税において、減価償却費は損金経理(会計上費用処理)した金額までしか損金として認められておりません。また、減価償却費として任意の金額を損金経理(会計上費用処理)しても全額認められるわけでなく、損金経理(会計上費用処理)された金額のうち償…

カフェテリアプランの源泉の要否(令和2年1月20日裁決の一部)

大会社や設立間もない会社でも、従業員の福利厚生の一環として、カフェテリアプランの導入が進んできています。しかし、カフェテリアプランの選択肢の中には、カフェテリアプランを利用したときに、すべて所得税等の源泉をしなければならないものと、所得税…

小規模宅地の特例の申告期限(令和3年6月22日裁決の一部)

相続税では、小規模宅地の特例を適用して相続税額を少なくする制度があります。 しかし、この小規模宅地の特例には、厳しい要件があり、その要件を満たさない場合、特例によって相続税額を少なくすることができなくなります。 小規模宅地の特例の要件の一つ…